私が生まれて初めてその“露出狂”なるものに出会ったのは
未だ小学校の3年生の時でした。
当時私は、学校が家から近かったので、
一人で登下校をする事が良くありました。
これって今考えると恐ろしいです。
未だ小さい子供が一人で登下校をするなんて
私の今の生活からじゃ考えられないです!
あの日は小雨が降る日で、周りはシーンと静まり返っていました。
私は傘をさし、鼻歌を歌いながら急な坂道を下っていました。
すると背後から、
バーコードがかったハゲ頭の、30代後半位のオジサンが
早足で私を追い越して行ったんです。
1,2分そのまま2人は
一定の距離を保ったまま歩いていました。
ちょっと人気の少ない場所に着くと
オジサンは立ち止まってから、
私の方へ方向転換をしてこう言いました。
バーコード:「お譲ちゃん、中村さんのお家が何処にあるか知らない?」
私:「え? 中村さん?」
私は行き成り質問されて、ちょっと上を見上げて考えました。
(中村さんていっても、私の知っている中村さんの事で良いのかなぁ~???)
そのオジサンに確かめようと、オジサンを見た時、
私:「!!!!!!!!!!」
恐怖で足が地に張り付いたまま固まってしまいました。
そうです。
バーコードオジサン、
“ブツ”を出していたんですね。
私は怖くて怖くて頭の中がパニック状態になりました。
逃げなきゃ!
そう思っても身体が動きません。
オジサンの顔は見れないけど、何故か私の目は
オジサンの“ブツ”から、まるで金縛りにでもあったかのように
釘付け状態で、離れられないんです。
私は自分の気が動転しているのを悟られるのが嫌で
無理をして平静を装い、
震える声でオジサンに
私:「あ、あのー。 中村さんの家は解からないです。」
オジサン、
その間とっても お仕事に忙しそうでした。
事が済むと満足したのか、
そそくさと“ブツ”をしまって行ってしまいました。
オジサンが去った後、私は呆然とその場に立ち尽くしていました。
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